think seed’s diary

勉強が面白い!算数教室大阪

暗黒知

中学受験の算数…うかうかすると暗黒知になりそうな世界です。

暗黒を払拭するために、先生と呼ばれる方々に質問した場面の面白い話を聞きました。

生徒 「比ってなんですか?」
先生 「比は比です。」とか…。

生徒「この式はどうしてこうなるのですか?」
先生 「昔の偉い人が考えたことだから、そうなるんだよ。」
とか…。

最後に、ある幼児教室の先生
保護者「これを勉強したら、算数の何が出来るようになるんですか?」
先生 「何が出来るんかな~?」

なんだかコントですね(((^_^;)

勉強の出来る人って一様に「勉強した覚えがない」なんて言われます。
きっと「何でこんな当たり前のことが分からんの?分からんことがわからんわ。」と思われているのではないでしょうか。

学ぶ側は、何でそうなるか?言われている意味が理解出来ないまま「やっぱり出来る人は違うわ~。」と追及せずにヘンテコな納得でピリオドを打ちます。

ある一握りの所謂「ギフテッドエイジ」と言われる人達以外は、興味や関心の違いはあれど能力的には、さほど違いはないと思います。でも、何時まで経っても、その溝は埋めにくいのです。
何故って「当たり前」の感覚が違うんです。これが暗黒…ではなく「暗黙知」というものなのです。


私はとても人間関係に恵まれています。息子がきっかけで知り合えた大好きなお友達の一人。

ほんわかムードで飾り気のないナチュラルタイプ。
子どもの復習テストや公開テストの結果に微動だにしないポジティブ思考がとっても魅力的な女性がいます。

息子君もお悩みはあるのだろうけど、彼女の教育の賜物か?屈託のない息子君に育っています。

彼女と話していると、色んなことが再認識できます。そして、出来る人達から感じるあのオーラ…思考のキレが違うのです。

なんだろうと思いつつ…発見しました。彼女のバックグラウンド、暗黙知の正体。
なんと!以前は大学で研究+経済学の教鞭をとられていたそうで、一本筋が通った凛とした考え姿勢はここからきていたんだと納得しました。

暗黙知とは経験から身につけた意識化しない当たり前のスキル。ものの見方や洞察力などが暗黙知として扱われています。
年長者になるにつれて、経験が増えるので多くの暗黙知を活かせるようになるとのこと。

その暗黙知とは対照的な言葉に、他人に伝えやすい知識(文章や図式、数式で表現できる)形成知というものがあります。

鶴田先生の講習の中で「算数だとそのように考えるものなのですか?」と質問をしたとき「あまり意識したことがなかったけど、算数の定石ですよ。」といわれました。

より子ども達が分かりやすく、勉強が好きになるために、暗黙知の領域を形成知に変えて伝えていけるプログラムの必要性を痛感しています。

まずはコツコツ進みます(^-^)

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